アニメーション作家の矢野ほなみさんが描く絵本「タイ長とプチ吉と雲の上の村上海賊」。
鯛を祖先にもつ妖精タイ長とプチ吉、そしてたろちゃんが雲の上の村上海賊に出会う不思議な冒険のお話です。
絵本を通して、新たな今治市の村上海賊の案内人であるタイ長と、村上海賊の魅力を知っていただけると幸いです。

村上海賊
戦国時代、日本にも「海賊」と呼ばれる者たちがいました。瀬戸内海を中心に戦国の世を席巻し、ときには織田信長を苦しめた「村上海賊」です。

海賊といってもドクロの旗を掲げて手当たり次第に船を襲ったり、大海原を駆け巡る冒険者とは一味違います。海賊たちのナワバリがある瀬戸内の海を航海する船を、通行料と引き換えに、目的地まで安全に送り届ける役割を果たしていたのです。

矢野ほなみ/Honami Yano
アニメーション作家。愛媛県今治市瀬戸内海の島生まれ。2017年東京藝術大学大学院映像研究科修了。
『骨嚙み』(2021)は、世界三大アニメーション映画祭の一つであるオタワ国際アニメーション映画祭において第45回短編部門グランプリ受賞、他27の受賞。第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞。主なクライアントワークに、TVアニメ「TRIGUN STAMPEDE」エンディングアニメーションや、NHKみんなのうた『さよならの向こうに』、Bialystocks 『はだかのゆめ』MVなどがある。現在、Au Praxinoscopeにて新作アニメーション『エリ』を製作中。